最近のトラックバック

books

  • 前田耕作: 『玄奘三蔵、シルクロードを行く』 

ウェブページ

俳句

2020年10月22日 (木)

秋明菊

45f02cd3ee774a38b1acf2e447b9ad5f

秋明菊は菊の一種ではなく、キンポウゲ科でアネモネの仲間なのだそうである。濃いピンクがかわいい。これは花ではなく萼で、それで形が不揃いになるらしい。もともと中国からの帰化植物で、京都の貴船に根づいたことから、「貴船菊」の別名がある。俳句にもわりに詠まれている。

<片付けて秋明菊を挿しにけり>    黒田杏子

<青空は少しばかりの秋明菊>    こはる

黒田さんの何気ない句風が好きさ。

季節の変わり目を知らせる花のようだ。今年はずっと雨が多く、昨日のテレビでは、東京では雨の日が年初から200日を数えるという。6割の日に雨が降った計算。驚くばかり。

2020年10月 7日 (水)

久しぶりの句会

半年ぶりに句会があった。場所は小石川後楽園。和室に椅子を置いて15人ばかりのシニアが並ぶ。この日は兼題がなく当季雑詠のみ、1人3句で5句選、ほかに特選1句という小規模なものだった。

私が出したのは

<衣被生まれ変われぬままでいる>
<マスクして遠巻きに観る菊花展>

衣被の句は当座最高点だったが、久しぶりでみんないつもより低調だったかもしれない。私の選んだ句は

<感情線乱れて秋につまずく日>  Kさん
とかげするり真昼の眼盗まれる>     Sさん

<小さな句会だが、病人を抱えた私にはありがたい会合で、来月もまた来ようと思っている。コロナがやたらに増えないことを祈っている。

帰りに彼岸花を見た。今年はやや遅いように思う。

F1d7f2e7678f46029fed0059ee4153e3

 

2020年8月10日 (月)

向日葵

P1010838

向日葵の傲然と咲く終末感〉  こはる

ゴッホが何枚も描いた花であるせいか、どこか不穏なイメージを感じてしまう。同じように感じる方もいるようで、こんな句があった。

向日葵のうつむく正午おそろしき〉  高桑婦美子

でもこういう句もあって、うん、そうありたいと思う。

向日葵に黄色き元気貰ひけり〉  山内一申

このところ練馬では猛暑日続き、今週いっぱい「危険な暑さ」が続くという予報だ。お店も盆休みの多い時期でもある。元気で過ごしましょう。

ひまわりの魂乾く陽射しかな〉   増田かこ

ひまわりの真昼に深く深くある〉  いそべ恒基

2020年6月22日 (月)

ネジバナ

 梅雨さなか。朝からずっと降っていて少し寒いほどだ。小やみになったときに庭に出てみた。紫陽花が咲き、ユリが蕾をつけ、ブドウがなっている。足元には捩花(ネジバナ)。芝生によく生えている小さな雑草なのだが、蘭のよく見るとなかなかきれいだ。

Img_0702_20200622164801

Img_0310

下の写真はネットから拝借した。たしかに蘭の形をしている。どこにでもある草だと思っていたが、最近は人気があるらしく、栽培方法などがネットの記事になっている。

ネジバナの別名はモジズリソウ。「奥の細道」に出てくる文字摺草と同じかと思って調べてみたら、違う花のようだった。ねじれたようにらせん状に花がつくので、染物のよじれ模様に似ているとして、この別名がついたらしい。江戸時代から庶民に愛されてきた。

捩花のまことねじれてゐたるかな〉  草間時彦

文字摺の身を捩るほど空が好き〉   宇野 九

2020年6月 2日 (火)

未央柳

 6月になって近所のスポーツジムが再開した。プールに行きたい。3月からずっと休んでいたら、あちこちが痛いのである。とくに膝が痛いのは、散歩に差し支える。ストレッチなどの工夫はしているけど、体育会系であったことがないので、うまくいかない。ネットで調べていたら説明の最後に、プールでの運動がいちばんだと出てきて、笑ってしまった。

 プールに行くのは少し様子を見ようかと思っている。都のカタカナだらけの説明に、どうしても胡散臭さを感じてしまうのである。このまま感染者数が増えすぎなければ、半月後くらいかな。

Ec4dc7f40421478e922ef2d80edfef2d

 未央柳が咲き始めた。梅雨の曇天でも華やかに目立つ黄色がいい。金糸梅とそっくりで、いつもどっちだか迷ってしまう。

又きかれ未央柳とまた答へ〉  星野立子

 

2019年10月 2日 (水)

曼珠沙華

 曼珠沙華は突然咲く。つい数日前にここを通ったときは、気がつかなかったのに、昨日はこの有様。今年は開花がやや遅かったそうだが、いつまでも暑いからだろう。今日だってクーラーをつけている。10月だというのに。

Dfeffdff312e4132a9c338e91913be15

 ここは団地の中で、石垣の上には13階建ての棟があるだけ。普段は誰も見つめるような場所ではない。

  曼珠沙華にはおどろおどろしいしいイメージがあるので、好きとは言えないけれど、迫力満点なことは確かだ。 

〈曽て火の海一乗谷の曼珠沙華〉   加藤青女

〈餓鬼となり菩薩となりし曼珠沙華〉   村松弘美

 

2019年9月17日 (火)

百日紅

 まだ暑い日が続き、散歩もままならない。母が夏を越すたびに足が弱っていったのを思い出し、それでも近所に出かけた。そろそろ彼岸花の時季だが、団地ではまだ咲いていない。百日紅ばかりが華やかに咲いている。

Img_0302

籠らばや百日紅の散る日まで  各務支考

さるすべりちりめんお手玉作っちゃおか〉  服部光子

2019年8月 7日 (水)

明日は立秋

 明日は立秋。でもここ練馬は、先週の梅雨明け以来ずっと猛暑である。

Img_087612

 近くの公民館に飾ってあった団扇絵。作者不明です。
 去年94歳で亡くなった母は、墨絵を描いていた。入ったホームには水彩画のサークルしかなく、やや不満そうだったが、毎月1回の会合には必ず出ていて、年に1回の区美術館である展覧会にも出品していた。絵が生きがいだったのだなあと思う。

 ときどき絵を始めてみたくなる。中学のとき以来だから60年もの間があるし、最近は知らない人や場所が苦手で、母の絵具があるのに手が出ない。リウマチで手が痛かった時期が長かったこともあった。そういえば、パソコンを使うようになったのも、リウマチで長い文章を手書きするのがつらかったからで、エディタソフトの秀丸を今でも愛用している。WORDよりメモリを食わず使いやすい。

 8月6日に句会があった。

水吞んでまた水吞んで広島〉  こはる

 最高点句だったが、ちょうどその日に開催された句会だったのと、最高気温が37度にもなる猛暑日だったのとが重なった幸運なのだと、自分では思っている。私が特選に選んだのはこれ。

青蜥蜴眼を光らせて反抗期〉  Kさん

 

「反抗期」がすごい。ちょうどブレイディみかこの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読んでいたので、共振してしまった。この本のことはまた書きます。「今の若者は考えない」なんて、ワンパターンな発想ばかりしている人に薦めたい本です。

 

 

 

2019年7月30日 (火)

梅雨明け

 東京は昨日、梅雨が明けて、練馬はその日から猛暑になった。歯医者さんの予約があるので出かける。まさか目が回ることはなかったが、急な暑さ、それも蒸し暑さには閉口する。そんなに夏負けするほうではないが、しばらく遠出は控えよう。

Cc60d211cf5a4617811cc64f94980b19

 あまり冴えた夏空とは言えない。今年はこんな調子で、ひたすら蒸し暑いのだろうか。こういうのを「溽暑」というのかも。

ハンケチの折目崩れて溽暑来る〉    古川信子

 ブログはwinパソコンで更新するようにしているのですが、OSの微更新のたびに具合が悪くなり、直すのが大変です。いまだにExplorerを使っているのが、よくないのでしょうか。Edgeが好きになれないのです。今日の更新には、iPadを使っています。

2019年6月 6日 (木)

真夏の準備

 東京もあと数日で梅雨入りしそうだ。そろそろ真夏の服を出さなければならない。まだクーラーはつけないでいられる。
 6月の句会に、こんな句を出した。

縞柄の好きなピカソの夏来る〉  こはる

 ピカソは実際に太い縞柄が好きだったようで、かなり高齢になっても縞柄のTシャツで、写真に写っている。たしかに若く見えるかも。でも、あの強烈な眼力とメリハリの効いた顔貌だから似合ったのであって、だれでも真似するわけにはいかない。

 これは私の俳句の師匠の句。

夏座敷対角線に妻がゐて〉   岡本久一

 微妙な力関係を想像させる句で、「夏座敷」が効いていると思う。
 帰りの電車で隣に座ったので、お話しすることができた。「俳句でいちばん大事なのは、五七五などの日本語の構造、今風に言えばリテラシーの問題で、それが身についていないと決して上達しない」。安易に才能があるとかないとか考えるのは、いかにも近視眼的な発想なのがわかり、深く反省させられました。先生は最近は古典を読まれているとか。具体的に何かは聞けないうちに、乗換駅になってしまったのが残念・・・。

Img_0772
(母のいたホームに咲いていたクレマチス)

より以前の記事一覧

2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ