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2018年1月21日 (日)

『我々はなぜ我々だけなのか』  川端裕人・海部陽介  講談社ブルーバックス

 副題は「アジアから消えた多様な人類たち」。実際の著者は科学ジャーナリストの川端氏で、理論的バックボーンはすべて海部氏。ほんの5万年前までアジアには、ホモサピエンス以外の「人類」が、たくさん住んでいたという、ドキドキするような本である。2003年、インドネシアで小さな人類「フローレス人」が見つかったときの驚きは、私でさえ記憶がある。人類は、猿人→原人→旧人→新人と順番に進化したと、大昔に習ったような気がするが、そんなに単純な話ではないらしい。交雑も充分に考えられるようだ。本の末尾近くにこうある。

ぼくたちの中に彼ら(文中のジャワ原人などを含む)はいて、ぼくたちの一部である。そのような可能性を感じるだけで、自分自身も、ホモ・サピエンスという種も、限りなく開かれた存在に思えてくる

 発掘現場を訪ね、研究室を訪れ、種としての人間とは何かに迷い、これからの人類進化の方向についても考える川端氏の文章は、とてもわかりやすくて、大きな旅に同行するような気持ちになった。

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(表紙の写真はフローレス原人の復元模型)

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