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2017年7月 9日 (日)

『古事記を旅する』  三浦佑之  文春文庫

 今朝は朝から30度を軽く超していた。猛暑日になるに違いない。出かけるのはやめて、旅行記を読むことにした。この本は古事記ゆかりの各地を、カメラマンの大海氏と弥次喜多道中のように、2人で一緒に回って書かれたものである。ちなみにこういう本は、著者がひとり(編集者つきかも)で回って、後で適当な写真を添えて作ることが多い。
 古事記に詳しくなくてもわかるように、三浦氏は親切なうえに文章がうまい。まず九州・沖ノ島から日本海を、山陰を通って能登半島、内陸に入って糸魚川から諏訪までが第一部。高千穂から瀬戸内海を経て、熊野、伊勢、太平洋岸を通って房総までが第二部、難波から奈良を通り宇治川までの第三部。何といっても、日本海ルートと奈良盆地の話がおもしろい。昔は日本海側が主な交流ルートだったのがよくわかる。大陸から近いからである。
 わりにリベラルな立場からの古事記探訪記で、例えば明治以降の橿原神宮とか、あちこちに散見する「皇紀二千六百年記念」の石碑などには、けっこう冷淡だけれど、古事記の魅力を余すところなく伝える楽しい紀行書だと言えると思う。今度奈良に行くときは、ぜひ持って行こうと思います。

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(三浦佑之氏は古代文学者で1946年生まれ。作家・三浦しをんの父親でもあります。暑いけれど、どこか旅に出たいですよね。このところ母と娘が不調なことが多く、目下、夏籠りなのですが)

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コメント

家人が購入した本ですが「図解 古事記」・日本書紀」が結構面白いのです。子ども向けなのか入門者向けなのかという本なのですが神話の複雑な人間関係やなりゆきが図解入りで解説されていてすっきりとします。三浦さんの口語訳なども引用されています。出版社は「西東社」、監修は多田元とあります。

いい本を教えてくださって、ありがとうございます。
カミサマの名が全部カタカナだと、頭が混乱して関係がわからなくなり、
困っていました。

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