最近のトラックバック

« ローズガーデン | トップページ | 『古事記を読みなおす』  三浦佑之  ちくま新書 »

2017年5月24日 (水)

『火山で読み解く古事記の謎』  蒲池明弘  文春新書

 三輪で素麺を食べたら、古事記が気になってきた。これは南九州に鬼界カルデラを造った7300年前の巨大噴火が、古事記の基本を形成したという説の本で、たいへんおもしろい。たとえば八岐大蛇は、大山や三瓶山の爆発で出た溶岩流・火砕流であると言う。
著者がこうした考えを得たきっかけは、2011年の大震災。日本は火山と地震の国で、そのことが歴史や精神文化に、決定的な影響を与えているに違いないと思ったそうである。もちろん地学的な証拠を積み重ね、現地調査もしての論である。文章はきわめてわかりやすく、とても読みやすい。参考文献に名著の誉れ高い『火山列島の思想』(益田勝実・講談社学術文庫が上げられていて、これも読んでみたいと思った。

P1050806
(私の父方は出雲に縁が深く、それも読む動機となりました。そして昨今の風潮から、古事記についてこうした自由な論議をする本が、そのうち出版されなくなるのではないかと、少し心配になったこともあります)


« ローズガーデン | トップページ | 『古事記を読みなおす』  三浦佑之  ちくま新書 »

読書メモ」カテゴリの記事

コメント

今読んでいる荒川洋治さんの「過去をもつ人」に「火山列島の思想」の読後感があり、気になっていたところです。我が家の書棚にあるのですが手にして挫折したことがあり躊躇しています。ご紹介の本は読みやすそうですね。興味をそそられます。 

蒲池さんは元新聞記者で、わかりやすい文章です。
地学の専門家でもないし、古事記の専門家でもありません。
のびのびと自説を展開なさっているのには、好感が持てました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/548051/65323634

この記事へのトラックバック一覧です: 『火山で読み解く古事記の謎』  蒲池明弘  文春新書:

« ローズガーデン | トップページ | 『古事記を読みなおす』  三浦佑之  ちくま新書 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ