最近のトラックバック

« 7月 | トップページ | 7月の柳橋句会 »

2016年7月 4日 (月)

『敦煌ものがたり』  中野美代子 中公文庫

 梅雨も明けていないのに突然、猛暑になった。出かける気になれず、20年前に出たこの文庫本を読んでいる。
 中野美代子はどこかで、「情緒過剰な西域エッセーには飽き飽きしている」と書いている。なるほど、この本は全くロマンチックではなかった。有名な「敦煌文書」について、とてもわかりやすく書いてあって、遠い昔にこのあたりを書いた原稿の整理に悩んだことがある私としては、せめて40年前に読みたい内容だった・・・。
 おもしろいのは、1273年(元代)にここを訪れたマルコ・ポーロの記録(「東方見聞録」。中野美代子の訳ではない)の紹介である。
 
・・・多くの寺院・僧院があって、そこにはありとあらゆる偶像が所狭しと安置されており、人々は多量の犠牲を捧げてこれを信仰し崇拝している
 
 13世紀の莫高窟は賑やかだったのだろうか? 想像すると何だかおかしい。
 敦煌は長い間、漢字文化圏・中国の西の出入り口だった。玄奘三蔵はここを通ってインドに向かったが、西からも多くの異民族が襲来した。敦煌文書が小さな洞穴に封印されたのは、西夏が攻めてくる直前の11世紀初めのことだったらしい。そして「発見」されたのは1900年。900年も眠っていたのか。現在、文書のほとんどは欧米にある。

 今は敦煌も観光地。私は海外旅行にはほとんど興味がないが、中国には行ってみたいと思うことがある。
 
P1050685
 

« 7月 | トップページ | 7月の柳橋句会 »

読書メモ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/548051/63867770

この記事へのトラックバック一覧です: 『敦煌ものがたり』  中野美代子 中公文庫:

« 7月 | トップページ | 7月の柳橋句会 »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ