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2016年5月27日 (金)

『俳句のユーモア』  坪内稔典 岩波現代文庫

 「俳句とは何か」をつきつめた本でないのは、後書きに「論理で最後を詰めるということは意識的にしなかった」とあるとおり。ときに楽しく、ときに考える内容になっていて、発見も多かった。
 たとえば俳句の「片言」性。作者の思想や感情を十分には表現しきれない短さなので、片言のような形になるのだが、その近代文学としての未熟さ、不完全さこそ、反対に俳句の長所にもなりうるという坪内氏の考え方は、とても魅力がある。
 また作者の自由な表現を妨げると言える「兼題」も、
 
俳句はそんな言葉を通して感動を見つける文芸なのだ、きっと〉
 
 と言われてしまうと、なるほどと思わざるをえない。いいですよ、この本。
 
P1050669_3
 

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