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2016年4月22日 (金)

『べてるの家の当事者研究』 浦河べてるの家 医学書院

 北海道浦河には「べてるの家」http://bethel-net.jp/という精神障害者のコミュニティがあり、ユニークな活動をしていることで有名である。
 どんな病気でも、当事者の協力がなければよくならないのは当たり前で、精神疾患も例外ではないどころか、本人の自覚は必須である。でも精神病治療の現実は厳しい。いくら医者を替えても、薬を増やしても、何回入院しても、同じことを繰り返し、障害者に認定される人も多い。
 一般に障害者というのは、たっぷり医療を施され、やさしくケアされ、サポートされるものである。たしかに助かるのだが、当人から見れば「監視」そのもので、それが辛くて反発することもあるのだ。「べてるの家」では、薬ケアやサポートを減らして、患者みずからが自分たちの病気を解明し、コントロールできる状態に持って行こうとする活動をしている。それが「当事者研究」である。
 本の冒頭にすべてが表れている(この部分の著者は、ワーカーの向谷地生良さん)。

浦河で「当事者研究」がはじまったのは、二〇〇一年二月のことである。きっかけは、統合失調症を抱えながら〝爆発〟を繰り返す河崎寛くんとの出会いだった。入院しながら親に寿司の差し入れや新しいゲームソフトの購入を要求し、断られたことへの腹いせで病院の公衆電話を壊して落ち込む彼に、「一緒に〝河崎寛〟とのつきあい方と〝爆発〟の研究をしないか」と持ちかけた。「やりたいです!」と言った彼の目の輝きが今も忘れられない

P1050646
(精神医療福祉の分野は底が深いです。そして楽しい話ばかりではありません。でも私は現役の障害者家族で、その立場を下りるわけにはいかないのです。そんなわけで、こうした本をときどき手にします。「べてる」関係の本はたくさん出ています。どれもおもしろいので、どこも何ともなくても、一読をオススメしたいです)

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