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2016年1月19日 (火)

チャーリー・マフィン シリーズ  B・フリーマントル 新潮文庫

 『消されかけた男』がシリーズ第1作、『魂をなくした男』が最新作。あまり几帳面な読み方をしていたわけではないので、この2作の間に何作あるのかよくわからないのだが、15作は超えているだろう。日本語訳は全部新潮文庫。1979年から2014年までの35年間。チャーリーは第1作ですでに「窓際スパイ」だったから、35年もたてばふつうなら立派な高齢者だ。この先もあるのだろうか? フリーマントルは1936年生まれである。
 イギリス情報部は上流階級の子弟を使う伝統があるらしいが、チャーリーは労働者階級の母子家庭出身で学歴がない。徴兵で頭脳と航空写真の腕を認められ、10代で情報部に引き抜かれて、情報部長を父のように感じながら、スパイとして育った。貴族階級の部長とその息子との絆は、シリーズ前半ではよく出てくる。シリーズ全体を通して言えるのは、すべてチャーリーの孤独なサバイバルの物語だということで、だからこそ冷戦構造がなくなった現在でも、読んでじゅうぶんおもしろいのだと思う。このご時世、若い人にとってもサクセス・ストーリーより、こちらのほうが役に立つかもしれない。

R0060669

先日の初句会でこんな句も出した。点は入らなかったけれど、詠んでみたかったのです(読初はヨミソメ、正月の季語)。

読初はチャーリーマフィン風の中  こはる〉

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