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2015年11月 5日 (木)

『湿地』 アーナルデュル・インドリダソン 柳沢由美子訳 創元推理文庫

 アイスランドのミステリーの注目作。アイスランドが人口30万ほどしかなく、住民のほとんどが過去に遡れば、血縁関係にあるという国なのを初めて知った。このことが事件の謎を解く大きな鍵になっている。でも横溝正史の「八つ墓村」みたいな話かと思えば、そんなことはなく、普遍性のある警察小説で、だからこそイギリスのCWAゴールド・ダガー賞を受賞したのだろう。。題材は北欧ミステリーらしく明るいとは言えないが、文章にリズムと活気があり、300ページ余で45章という細かい章立ても、テンポよく読みやすかった。 原作は2000年刊行、リーマンショック以前である。シリーズとしては14作あり、これは3作目。ほかのも早く文庫になってほしい。
 この訳者の名に見覚えがあって、読む気になった。柳沢さんはスウェーデンのかつての名作ミステリー、「マルティン・ベック」シリーズの訳者なのである。この本もスウェーデン語版からの訳だそうである。

P1050456
(発音しにくそうな名前がたくさん出てきますが、アイスランドではファーストネームが正称で、電話帳にもそちらが載るのだとか。これも人口が少ないのが影響しているのかもしれません。血縁や地縁について、いろいろ感じるところの多い作品でした)


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コメント

確か、おばちゃまシリーズの訳者ですよね?

そうですね。ベック・シリーズは新訳でした。
以前のは英語からの訳で、高見浩。柳沢訳はスウェーデン語から。
旧訳のほうがよかったという人もいるようで・・・・・。
北欧ミステリーは今。旬です。柳沢さんは忙しいことでしょう。

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