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2015年9月12日 (土)

『等伯』上下  安部龍太郎 文春文庫

 直木賞受賞作がようやく文庫になったので読んでいる。能登の仏絵師・長谷川信春が、故郷を追われて都に出て、長い雌伏の時を経て、ついに等伯になるまでが大半。戦国末期で北陸・近江・京都は戦乱が絶えず、本能寺の変なども等伯の実見聞として描かれている。狩野派との対立、特に永徳との確執は、ともにトップでありたい2人にとって、運命のようなものであったのかもしれない。
 永徳を描いた山本謙一の『花鳥の夢』(文春文庫)も読んだことがあるが、やや違う設定や解釈もあって、同じことの違う側面を感じておもしろかった。狩野の御曹司・永徳には名門を統率する苦労が常にあっただろうが、等伯はそれ以前に、まず生き延びなければならなかった。そういう等伯に、著者が大きく入れ込んでいるのが伝わってきて、忘れられない本である。

P1050301

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コメント

あっ!
これ
買わなきゃ

直木賞やったのですか

山本兼一の「花鳥の夢」読んだばかりで、その次はこれ読もうと思っていた本です。
狩野一族は画家じゃなくて、職人だったと思うのですが果たして等伯は?

ねこさん、すぐ買いましょう(^o^)。

Hanatareさん、私も同じ順序で読みました。こちらでは永徳は悪役。
実際とは違うかもしれません。でもどちらも小説ですよね。
2作とも迫力があって、小説であるのを忘れてしまいそう。

関西に行ったら、2人の絵が見たいです。

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