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2014年11月 3日 (月)

『草の花』 三田完 文春文庫 

 句会小説第2弾。前作『俳風三麗花』の続きで、昭和10年から終戦までの日々が語られる。登場する3人の女性のうちのひとりが、女医として満鉄大連病院に赴任するところからスタート、甘粕正彦や川島芳子、溥儀なども出てくるなかなかスケールの大きいストーリーで、さまざまな政治情勢の中、ときどき句会の様子が出てくるのは、著者もそこにいたのではないかと思わせるほど、リアルな感じだ。国内の場面には永井荷風や高浜虚子も登場する。穏やかな優しい文の運びがとてもいい。

P1020034

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