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2014年10月16日 (木)

『首都水没』 土屋信行 文春新書

 台風で雨が多かった10月前半、元都庁の土木専門家が書いたこの本を読んでみた。東京いや日本の地勢の成り立ちから語られているので、その立地条件の厳しさがよくわかる。しかも話はたいへん具体的でわかりやすい。大雨など降らなくても、地震で水門が壊れると水はまず、いちばん深い所を走る地下鉄大江戸線に流れ込むとあって、沿線の住人である私は怖くなった。水害は下町だけの話ではないのである。
 近代になって利根川などの大河川は、上流域ではダムで、中流域では遊水池で、下流域では放水路で、推量調節をするのが原則となった。全国のダム建設の話も、そういう観点から評価する必要があるのだとか。たいへん読みやすいおもしろい本だが、後半にいくほどお役人めいた語り口になるのは、著者の経歴からしかたないのだろうか? 都民必読。

日本を攻撃するのに大量の軍隊も核兵器も必要ありません。(中略)ゼロメートル地帯の堤防のわずか1ヵ所決壊させるだけで、日本は機能を失うのです

P1010861

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コメント

原発、地震、噴火、洪水・・・・・
さて、日本列島のどこへ逃げましょうか?

堤防は土がいちばんなんですね。コンクリートはたてた直後から、劣化が始まるのだそうです。

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