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2014年9月14日 (日)

『はじめての宗教論 右巻・左巻』 佐藤優 NHK出版新書

 2冊で、右巻の副題は「見えない世界の逆襲」、左巻は「ナショナリズムと神学」。「はじめての~」という題だが、池上彰氏の啓蒙書とは全く性格が違い、神学生に向けた宗教論で専門書に近く、こうしたことに全く関心がない人には、とても読みにくいと思う。
 私は中学から私立の学校だったけれど、宗教教育は全く受けたことがない。20年近く前、子供の障害が深刻になり、福祉関係の人によく会うようになって、福祉業界(?)にはキリスト教関係者が多いのに驚いた。カトリック、プロテスタント、正教の信者に会ったことがある。ほとんどの人にはあまりなじめなかったのだが、たったひとり仲良くなれたのが平信徒ではない人だった。よく神学・哲学めいた話をしてくれたが、それが今でもかすかに心に残っているので、こんな本を最後まで読んだりするのだろう。その後、子供はかなり回復した。
 よくわからないのだが、著者は現在が近代の完成=資本主義の完成の時代だとしているように読める。次はキリストの再臨と考えるのが、おそらく本来のキリスト教なのかも(詳しいことはもっと知識のある方の、ブックレビューをごらんください)。今の煮え詰まった格差社会を考えるのに、神学は有効だと言う佐藤氏の意見には、説得力があると思った。

P1010858
(文春文庫に同じ著者の『私のマルクス』という本があります。思想的自伝といった内容で、これもかなりおもしろい。佐藤氏はプロテスタントの信者です)

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