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2014年4月 8日 (火)

『ハンナ・アーレント──「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』 矢野久美子 中公新書

 著者は長くアーレントの研究や翻訳に携わってきた人で、この本は〈アーレントの生涯を日本語で確かなものにしておきたいという希望から〉書いたそうである。とてもわかりやすくて、アーレントの著作(もちろん日本語訳)が難しくて困る私には助かった。アーレントの文章は抽象的な言葉が多く、それが何を意味するのか、非常にわかりにくくて疲れてしまうのである。
 人間は複数であるというのを原点に、その共生を担うのが政治だというのが、アーレントの考え方のようである。ということは、多様性を保つのは、政治の努めだということになる。全体主義・アイヒマン裁判など、時代の問題にいつも正面から立ち向かい、人種・党派を超えて誠実に理解しようと考え続けたアーレントに、著者が深い敬愛の気持ちを持っていることが、この本からは強く伝わってくる。

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コメント

この本、政治家の先生方に読ませたいものです・・・・(゚д゚)ポカーン ?

この本によれば、アーレントは世の「余計者」の感覚がわかる、繊細なところがある人だったようです。魅力を感じますね。

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