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2013年8月12日 (月)

『武士とはなにか──中世の王権を読み解く』 本郷和人 角川ソフィア文庫

 著者の専門は日本中世政治史と古文書学で、それを開講前に学生に告げると、半数ほどが机に伏して寝てしまうのだそうだ。それほど歴史は若い人に人気がないのだとか。歳をとっていいことのひとつに、歴史関係に興味が持てるというのがあるかもしれない。
 武士がどうやって統治能力を身につけたかを、鎌倉から室町、関ヶ原の戦いにかけて、いろいろな文書を材料に語っていて、かなりおもしろかった。中世の武士はだいたいが無知文盲の荒くれ者、右筆でさえも字がすごく下手なのがいたらしい。頼朝はなぜ鎌倉にいたのか、足利幕府はどうして京都に戻ったのか、そして中世最後の王・秀吉と朝鮮出兵の失敗・・・、知らなかった中世が元気よく声を上げて立ち上がってくる感じがする。

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(歴史は学校では学べないとよく思います。自分で好奇心を持って、新書などから読んでいくしかありません。もっとも、何でもそうかもしれませんが)

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コメント

いつ「好奇心」を持つチャンスに出会うかどうかですね。出会わずして終わってしまう人もいるでしょうし、その手前で覚醒する人も・・・。学校ではそのチャンスを与えようとしているシステムに過ぎないのだと思います。面白そうな本ですね。

ほんと、学校はきっかけにすぎないですね。
elmaさんのように、よく海外に行かれる方は、好奇心が刺激される機会が
多いでしょうね。

面白そうですね、元来武力集団または軍隊だった武士が関ヶ原の合戦で徳川が天下を取り、その後戦の無い世の中になり武力を発揮する場面が。武士とは言え生きるためにどう変化して行くかが面白いところです。

主張がはっきりしていて、読みやすいです。
混乱の中世を生き延びる話は、今に通じるものがありますね。

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