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2013年6月14日 (金)

『治りませんように──べてるの家のいま』 斉藤道雄 みすず書房 2010.02

ある家族会の雑談から

父親A これ、北海道の浦河にある「べてるの家」の本だよね。あの精神障害者のコミュニティの。http://bethel-net.jp/
母親B そうそう。「治りませんように」って、すごい題じゃない? 変だわよねえ。
母親C まあ、ほら医者が「完全に治るのはねえ、なかなか・・・」なんて言うじゃないの。
父親A この本には「べてるの人びとは〈治す治すって、ざるで水をすくうようなことはもうやめよう〉と言っている」とあるよ。病気のある一面を表している。
母親D そうねえ。幻聴とか妄想とかは、薬を飲まないと暴走するから、しょうがないんだけど、あんまり薬を飲むと、何も考えられなくなっちゃうのよね。おまけに再発するからねえ。
父親A べてるというか、浦河日赤では、薬を使わないのかね?
母親D そんなことないみたいよ。本にも薬の名前、リスパダールとか出てくるもん。
母親C 発病して地元で治療がうまくいかなくて、浦河のべてるにたどりつくケースが、かなりあるのね。
父親A 精神の病気は、ずーっと同じ状態ということはなくて、年齢が上がると収まっていく傾向にあるよね。うちなんか20年を超すから、まあ何とか暮らせるようになった。でも親にもしっかり後遺症が残ったよ()。
母親D まったくよ。親に対人関係恐怖とか、被害妄想とか。人間って壊れやすいなあと思うもの。
母親D この本は挫折経験のある人、もともと人付き合いをつらく感じる人には、患者や家族じゃなくても、感じるものがあると思う。
母親A 反対に、組織で順調に来た人とか、人付き合い大好きタイプの人には、ただめんどくさい暗いことが書いてあるだけの本かも。
父親A あるオヤジがさ、定年になってうちにいるようになった。それで子供の病気を真正面から見ることになって、オヤジが鬱になってしまった。
母親B 甘い世界じゃないよね。できれば知らなくてもいいことかも、と思うことある。
父親A 今、生活保護の見直しとか言われてる。でも、このいちおう平和な日本でさ、ほとんど戦時下みたいな毎日を過ごしている人たちがいるってことは、やっぱりもう少し知られてほしいと思うね。精神の病気は珍しいものじゃないんだから。

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