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2013年5月 3日 (金)

『荷風俳句集』 加藤郁乎編 岩波文庫 2013.04

 荷風の俳句だけではなく、漢詩や狂歌、それらに関係する随筆などが収められている。その中に「写真と俳句」という章があって、目を引きつけられた。62枚の写真とそれにまつわる俳句・漢詩・短文などが、写真1枚ごとに1ページになっている。被写体は吉原や玉の井などの路地から、隅田川や橋などの景観、荷風の旧居や偏奇館らしき建物までさまざま。荷風が写真好きでローライ(コードだったかフレックスだったか失念)をよく使ったのは知られているが、ここに載っている写真も多くは正方形である。
 荷風の句がどう評価されているのかは、私にはわからない。でも2度の離婚の後、最晩年までずっとひとりで暮らした荷風の、次の一文には心打たれた。

この家にむかし鷗外先生を迎へしことありけり(中略)なつかしき人々今は皆世を去り生のこりし我のみ一人後進の徒に侮り辱めらることを思ひて

     穴に入る蛇うらやまん老の果 

R0011960

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