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2013年1月16日 (水)

『神も仏もありませぬ』 佐野洋子 ちくま文庫 

 佐野さん63~64歳の筆。明るく痛快で、もの悲しい。佐野さんの母親は88歳、かなりボケていて施設にいる。

呆けたら本人は楽だなどと云う人が居るが、嘘だ。呆然としている(中略)八八歳はよるべない孤児と同じなのだ。年がわからなくても、子がわからなくても、季節がわからなくても、わからないこそ呆然として実存そのものの不安におびえつづけているのだ

 本の題からも感じるが、諦念と開き直りの書である。母親がボケてしまったからとか、愛猫が癌で死んだからという次元を超えた、これぞ佐野さんというオーラを感じる文章には、深い魅力がある。
 佐野さんは常々、あまり長生きしたくないと言っていたとか。2010年に72歳で亡くなった。もっと読みたかったのに・・・。

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引用の文、全くその通りだと思います。 10年以上前に亡くなった夫の母が、最後はそうでしたから。だれでもそうなる、肝に銘じておきたいです

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