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2012年12月26日 (水)

『困ってるひと』  大野更紗 ポプラ文庫 2012.06

 壮絶な闘病体験をユーモアたっぷりに描いて評判の一作。難民支援に燃えていた大学院生が体調を崩し、皮膚筋炎・筋膜炎脂肪織炎症候群の診断を受ける。難病で原因不明。自己免疫疾患である膠原病の一種らしい。手厚い医療と介護が必要で、著者の日常は医療一辺倒になる。それに耐えてこのような本を書くエネルギーもすごいと思うが、後半で保護されてばかりの日々に別れを告げ、病院の近所にひとり暮らしをして、福祉の手を借りながらふつうに暮らす決心をする場面に、いちばん感動した。著者の言うように、治療に優れた医者が、福祉に理解があるとは限らない。さぞや強い決意が必要だったろう。何科であろうと、医療と福祉がもう少しうまく連携してほしいものです。

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(文庫が出てすぐに読みました。私自身に関節リウマチがあるので、診断までに時間がかかること、展望の持ちにくい病気であることなど、共感するところが多かったです。著者には病気以外のことも、これからたくさん書いて欲しい。1984年福島生まれ。実力のある書き手だと思います)

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コメント

自己免疫疾患を持つ私たちにはうってつけの本でしたね。
http://bullerbyn.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-9e26.html
元気づけてもらえましたか?

Lisaさん、ありがとう。
いい本ですね! バイタリティーに圧倒されました♪
かつて医者に「平凡なリウマチだよ」と言われたことがありましたが、
それが慰めの言葉だったのが、今ごろになってよくわかります。

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