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2012年7月26日 (木)

『戦艦武蔵』 吉村昭 新潮文庫

 このところ毎日暑い。でもこの本を読めば、背筋が寒くなること必定。勇猛悲壮な戦闘記ではまったくない。

〈私は、戦争を解明するのには、戦時中に人間たちが示したエネルギーを大胆に直視することからはじめるべきだという考えを抱いていた。(中略)そしてようやく武蔵こそ、私の考えている戦争そのものの象徴的な存在のようにも思えてきたのだ〉(あとがき

 ミッドウェー海戦後に海に出て、戦艦として大きな働きをすることがないまま、昭和19年10月のレイテ沖海戦で沈没してしまった武蔵。時代はすでに巨艦を必要としていなかったらしい。なぜこのように壮大な「無駄」が行われたのか? 克明に史実を取材し、淡々と書かれながらも、鎮魂と無情の思いが漂う。さすが名著。なおこのときの取材日記として、『戦艦武蔵ノート』が岩波現代文庫から出ていて、これも非常に興味深い。

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(なんだか福島原発事故を連想させる話でした・・・)

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