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2012年3月 3日 (土)

『白川静──漢字の世界観』 松岡正剛 平凡社新書

 松岡正剛が語る白川静の世界、おもしろくないわけがない。難解な著書が多くて読むに困る白川静の概略を、わかりやすい文章で書いてくれたのに感謝。

〈(白川さんの字書は)たんに文字の字義や音義や由来を通りいっぺんに解明するというようななまやさしいものではなかったのです。それらは、そこから世界観や社会観や人生観が唸り声をあげて飛び出してくるような研究プロセスそのものでもあったのです〉

〈おそらく白川さんはレヴィ?ストロースの構造主義と自分の方法とを比較したことなどなかったとおもいますが、かりにあったとしても(中略)白川さんはもっと別の方法に向かっていくのです〉

 誰も仲間がおらずたったひとりで、中国古代の祭祀世界に分け入り、文字が浮かびあがってくる様子を、独自な方法で研究し続けた白川静の業績と生涯を、あますところなく語った名著(どういうふうに独自なのかは、私は非力なのでうまく説明できません・・・)

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(30年近く前に一度だけ、お目にかかったことがあります。風格のある優しい方でした。大学紛争が激しくてどこも休講だらけだったころ、白川教室だけはいつも灯りがついていたと、聞いたことがありましたっけ)

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