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2011年12月

2011年12月30日 (金)

『都市を生きぬくための狡知』  小川さやか 世界思想社

  旅行記や民族誌が好きだ。「どこか遠くに行きたい」という気持ちが、いまだにあるからなのだろうか? 川田順造のアフリカの話、原ひろ子の極北のインディアンの話、レヴィ=ストロースのブラジル、片倉もとこのアラビアなど、いろいろ読んできた(ちょっと古いが、ご容赦を)。今度はアフリカのタンザニアだ。
 副題は「タンザニアの零細商人マチンガの民族誌」。著者は大阪・民博の若い女性研究員である。マチンガというのは行商人のことで、著者は実際にこのマチンガになり、古着を行商して、その商習慣、人間関係を調査し、研究論文としてこの本を書いて、2011年度のサントリー学芸大賞を受賞した。現地で「マチンガール」と呼ばれ、たいへん有名になったそうで、そのバイタリティーには驚かされる。
 論文の形式になっているけれど、それに慣れてしまえば、とてもおもしろく読むことができる。経済学のことは全くわからないのだが、先進国の資本主義経済と、一見かけ離れているようなタンザニアの古着マーケットは、仲買と小売り間の信頼感のなさや人の流動性などが、今の世界市場にそっくりなようにも感じられる。もしそうなら、この本に描かれるウジャンジャ(狡知)なやり方には、庶民が今を生き抜く大きなヒントがあると、言えるのかもしれない。帯には「うまく騙し、うまく騙されることができる人間こそ仲間なのだ」とある。

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(若い研究者の活躍を、うらやましく感じました。こんな勉強もしたかったなあ。年内最後のアップになりそうです。1年間、ここに来てくださった方々に、心から感謝いたします。皆様どうか、よいお年をお迎えくださいますように。  こはる)

2011年12月27日 (火)

冬薔薇

 何もしないことに決めていても、暮れは慌ただしい。時間ばかりがどんどん過ぎていく。寒空にバラが咲いていた。

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(Ricoh GXR S10 庭で。グラハムトーマスという黄色いバラなのだが、なぜかオレンジ色に写っている。夕方のせいかしら?)

2011年12月24日 (土)

トラフグ

 場外市場の片隅で。市場は年末になると殺人的な混み方で、素人はとても近寄れない雰囲気になる(なった?)。最近は、買い物は野菜も魚も、近所かネットですませることが多くなった。

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(Ricoh GXR。野菜・お米・お茶などはネットで、九州から買っています

2011年12月20日 (火)

短日

 もうじき冬至。午後になると、あっという間に日が斜めになる。

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2011年12月19日 (月)

 道路工事に使うものばかり並べている店。埼玉県に向かう幹線道路に面している。工事中を知らせる三角ポッド、大きなシャベル、電動機械など。寒空に真っ赤な矢印がきれいだった。

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(Ricoh GRDⅡ 映り込みは多いし、我ながら変な写真です・・・)

2011年12月17日 (土)

クリスマス・ツリー

 もうすぐクリスマス。近所のホテルに入っているパン屋に、かわいいツリーが飾られていた。ヨーロッパの街角のイメージらしい。山小屋のような家に灯りが点き、樹の周りには小さな列車が走る。

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建物の入り口付近には、こんなツリーが並んでいる。

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(カメラはRicoh GXR。室内で暗かったので、GIMPで少し補正しています

2011年12月15日 (木)

川越の刃物店

 江戸と深いつながりがあった川越の、繁華街にある刃物店。歴史がありそうだ。

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(許可を得て撮らせてもらいました。数年前です。お客さんがやってきたので、お話を聞くことはできませんでした)

2011年12月12日 (月)

『江戸=東京の下町から』 川田順造 岩波書店

 副題は「生きられた記憶への旅」。著者は深川の生まれで、幼時をそこで過ごした人である。長じてフランスに留学、レヴィ=ストロースに師事して文化人類学者になった。この本は、著者の生まれ故郷のフィールドワークを中心とした、文化人類学的な本であって、江戸情緒とはあまり関係がない。
 かつて豊かな自然が残っていた江戸・隅田川を、今のように無残な姿に変えてしまったのは、日本人が持つ自然への一種の「甘え」のせいなのではないかという指摘には、目を開かれた。また歴史的に言えば、明治の薩長政権が東京から、徳川=江戸の匂いを抹殺しようとした結果でもあろうという。たしかに、船で日本橋川や神田川を巡っても、見られるのは建物の後ろ姿ばかり、過去の栄華のかすかな名残だけである。

日本では「自然美への崇敬がある一方で、自然環境と折り合いをつけるときには、極めて粗暴な手法が用いられることもある」。日本人にとって、「自然と人間は、気脈を通じ合った仲間同士」なのだから、「自然への対し方も、ときによって使い分ける」。日本を知り、日本を愛している、いまは故人となられたレヴィ=ストロース先生の言葉だ

 江戸を支えたのは、千住から埼玉県東部、かつて「北葛飾郡」と呼ばれた地域だったという。東北にも強い親和性があるそうで、芭蕉の「奥の細道」の考察など、国語の時間で習ったより、ずっとおもしろく感じた(歳のせいもあるかも)。私は城南の多摩川近くで育ち、東京の北西部や川向こうをよく知らない。今度は千住にも行ってみようと思う。

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(以前に書いたことがある『母の声、川の匂い』(筑摩書房)の続編のような趣の本。レヴィ=ストロース夫妻と一緒に船で川巡りをした話とか、某NPO主催の「おくのほそ道旅立ち追体験ツアー」に参加した報告などもあって、本所深川の現在がよくわかります。著者の育った所と夫の本籍が、すぐ近くなのがわかって驚きました)

2011年12月11日 (日)

お昼時

 よく晴れた日曜日のお昼時。さっきまで子供たちが遊んでいた滑り台とタイヤのブランコは、突然だれもいなくなった。この敷き積もった銀杏の黄葉が、きれいに掃除されてしまうと、このあたりにも本格的な冬が来る。

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(Ricoh GRDⅡ)

2011年12月 7日 (水)

「ヴェネツィア展」

 両国の江戸東京博物館へ、「ヴェネツィア展」を観に行った。もっとも、この日は夕方から浅草橋に用があり、その前にちょっと、という感じ。雨で寒かったせいか、わりあいに空いていた。
 歴史的な絵画が多く、元首の肖像画などは迫力があり、貴族の館の模型なども展示されていて、かなりおもしろかったです。

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(塩野七生さんの『海の都の物語』を思い出しながら観ていました。江戸の街はヴェネツィアに似ていたそうですが、今はね・・・)

2011年12月 3日 (土)

美術館のピアノ

 近所の小さな美術館で、ピアノのコンサートがあった。ベーゼンドルファーという珍しいピアノで、演奏者はイォルク・デームス氏。80歳を超える方だが、ヘンデル、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの大曲を熱演。拍手万雷だった。
 ピアノを撮影したら、後ろに絵が写っている。日本画の多い美術館なのである。

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(携帯電話のカメラです)

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