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2011年6月 6日 (月)

『藤沢周平句集』 文藝春秋社

 藤沢周平の句集が出ているのを知らなかった。もともとファンとは言えない読者だったのだが、春先に入院したとき病院の図書室に、ほぼ全作品の本が揃っているのに気づき、特に考えもなく文庫本ばかり、次々に借りて読んだ。痛みや不安の中で読んだ数々は、忘れられない。
 藤沢周平が俳句を作っていたのは、20代後半に療養生活を送った数年だけだそうで、この本にも100句余しか入っていない。有名なのは〈初鴉病者は帰る家持たず〉だと思うけれど、夏の句からいくつか。

〈夏草に化粧の壜を捨てにけり〉
〈夜濯ぎの独り暮らしの歌果てず〉
〈微かなる脳の疲れや薔薇薫る〉
〈抗はず極暑の人とならんとす〉
〈夜深く蚊ら泣きけるは寂しとよ〉

P1020141

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コメント

エッ!
知らなかった。買わなくては!

私もネットで見つけたときは、「エッ!」と思って買いましたよ。

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