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2010年8月

2010年8月30日 (月)

『荷風の永代橋』 草森紳一 青土社

 ネットで購入。ページ数などをよく調べなかったもので、到着してその厚さにびっくりした。全880ページもあるのだ。読み始めたばかりで、いつになったら読了するやら、果たして終わりまで読めるのやら・・・。冒頭はこうである。

 私は、かならずしも荷風の文業の熱烈な愛読者といえない。随筆の類はともかく、彼の小説はさほど好まないが、『断腸亭日乗』のみは、近代日本の叙事詩として嘆賞してやまないものである。たまたま私は、深川寄りの永代橋のたもとに二十年来住んでいる(後略)

 これには思わずうなずいてしまった。日乗に出てくる永代橋の記述に導かれて、荷風の生きた時代と街を歩き回ってみようというのが、この大著の意向だと思うのだが、そのうちまた感想を書けるといいなと思っている。なお、ところどころに著者撮影のモノクロ写真が入っている。本文を説明する感じが全然ないのがいい。
 それにしてもこの本、せめて2分冊、できれば3分冊にして欲しかった。重すぎて持ち運べないではないか。

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(カメラはGF1、レンズは35ミリ判相当で28~90ミリズームの望遠側です)

2010年8月25日 (水)

表参道

 これも少し以前に撮った写真で、表参道のショーウインドー。時計店で、今は違うディスプレーになっている。街はすぐに変わってしまう。渋谷や原宿も半世紀前は、今のような若者の街ではなかったように思う。

Dscn0029
(ようやく少し長く歩けるようになってきたので、涼しくなったら街歩きを再開したいと思っている)

2010年8月21日 (土)

『野の花さんぽ図鑑』 長谷川哲雄 築地書館

 残暑には、こんな本がいい。楽しくきれいな図鑑だ。 
 ミズヒキと同じページにクサヒバリが載っている。そして、

「夢はいつもかへって行った 
山の麓のさびしい村に 
水引草に風が立ち 
草ひばりのうたひやまない
しづまりかへった午さがりの林道を」

という、立原道造の有名な詩の一部が、ちゃんと紹介されている。ミズヒキとはどんな草花なのかという説明も、もちろんある。身近な草花と、そこにやってくる昆虫を描いた絵が、とてもとても美しい。携帯にはちょっと大きすぎる本なのが残念。

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(私は東京の住宅街育ちで、大人になるまでミズヒキもクサヒバリも知らなかった。とても損をした気分・・・)

2010年8月16日 (月)

山下埠頭のカモメ

 東京の南部で育ったので、横浜は懐かしい街である。氷川丸の繋留鎖に並ぶカモメたち。涼しそうでうらやましい。
追記:これは数年前の撮影です。

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(現在は区部の北端に在住。昨日は37.1度になったが、今日は38度を超えたらしい)

2010年8月13日 (金)

『生物と無生物のあいだ』 福岡伸一 講談社現代新書

 今売れっ子の福岡ハカセの新書を楽しんだ。私は理系の素養が全くないので、よくわからないのだが、題と内容が合わないような気がする。1953年のDNAの構造解明からこの方の分子生物学の歩みを、個性的というより変人ぞろいと言いたい研究者たちの、格闘・葛藤をとおして語ってくれる本だと思ったもので。ニューヨークやボストンの研究所、研究者とそれに使えるポスドク(ポスト・ドクドル・フェロー)にまつわる愉快なエピソードは、小説のようにおもしろい。「ダークサイド・オブ・DNA」などという章題は、もちろんあの映画スターウォーズを連想させるためにつけられたのだろう。著者のサービス精神に拍手。同じ講談社現代新書の、『世界は分けてもわからない』もおもしろかった。

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2010年8月11日 (水)

ガード下の店

 浅草橋駅付近の衣料店。上を電車が通る、まさにガード下である。お店の入り口は左にあるが、このとおり道路にも陳列。山の手では見られない品揃えと言えそうだ。何とも言えない迫力を感じた。

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2010年8月 5日 (木)

サルスベリ

 サルスベリ、百日紅。丈夫な樹らしくて、この団地でも増えてきた。

Photo

 そして今日も暑い。

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2010年8月 1日 (日)

Atelier MORANDI; Luigi Ghirri, Palomar Editore(Bari,Italy,1992)

 「モランディのアトリエ」という題のルイジ・ギッリの写真集。須賀敦子全集の表紙(箱付きハードカバー、文庫とも)に使われている印象的な静物画を残した画家の、生前のアトリエの写真である。ほこりを被ったイーゼルやキャンバス、雑然と置かれた画材の瓶や壺、素描らしきものが壁にかかる部屋、窓の外のオリーブの木、がらんとした画家の寝室と真っ白なベッド・・・。須賀敦子がモランディの絵を好んでいたのはたしからしいが、モランディを直接標題にしたエッセイはなかったように思う。どうしてこの写真集から、全集の表紙絵が決まったのだろう? モランディの絵が醸し出す静謐さが、ふさわしいと思われたのか? あるいはこの写真集から強く感じられる不在感、喪失感が、作家活動わずか10年足らずで世を去った須賀敦子を悼むにふさわしいとされたのか? 眺めていると、いろいろな想像に駆られる。
 須賀敦子のイタリア語の生徒だったという友人によれば、須賀は普段の生活では静謐どころか、かなりのおしゃべりで活気あふれる女性だったそうだ。それっていいなあと思い、少し笑ってしまった。

追記  写真説明はない。巻頭にGiorgio Msssoriという人が、長い解説らしいものを書いているが、フランス語とイタリア語なので、全然わからないです・・・。

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(本の写真はほとんどRicho GRDⅡ。ときどきゆがんでしまいます)

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