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2010年8月 1日 (日)

Atelier MORANDI; Luigi Ghirri, Palomar Editore(Bari,Italy,1992)

 「モランディのアトリエ」という題のルイジ・ギッリの写真集。須賀敦子全集の表紙(箱付きハードカバー、文庫とも)に使われている印象的な静物画を残した画家の、生前のアトリエの写真である。ほこりを被ったイーゼルやキャンバス、雑然と置かれた画材の瓶や壺、素描らしきものが壁にかかる部屋、窓の外のオリーブの木、がらんとした画家の寝室と真っ白なベッド・・・。須賀敦子がモランディの絵を好んでいたのはたしからしいが、モランディを直接標題にしたエッセイはなかったように思う。どうしてこの写真集から、全集の表紙絵が決まったのだろう? モランディの絵が醸し出す静謐さが、ふさわしいと思われたのか? あるいはこの写真集から強く感じられる不在感、喪失感が、作家活動わずか10年足らずで世を去った須賀敦子を悼むにふさわしいとされたのか? 眺めていると、いろいろな想像に駆られる。
 須賀敦子のイタリア語の生徒だったという友人によれば、須賀は普段の生活では静謐どころか、かなりのおしゃべりで活気あふれる女性だったそうだ。それっていいなあと思い、少し笑ってしまった。

追記  写真説明はない。巻頭にGiorgio Msssoriという人が、長い解説らしいものを書いているが、フランス語とイタリア語なので、全然わからないです・・・。

R1010843
(本の写真はほとんどRicho GRDⅡ。ときどきゆがんでしまいます)

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コメント

「静謐どころか、かなりのおしゃべりで活気あふれる女性だった」
というのは彼女の文章とうまく結びつきません(笑)

ほんとにそうですよね(*^_^*)。

あのう・・・「オシャベリ」と言っても井戸端会議の姦しいオバサンと言う感じじゃなくて・・・的確な言葉で静かな口調で延々と続く、それを聴くのが楽しみでした。エマウス活動をされていた頃ですから、セーターにGパンで登場という日もあり、懐かしい青春の記憶です。

満天星さん、よくおいでくださいました。コメントありがとうございます。須賀さんについての貴重な「証言」、うれしいです。これからもよろしく!

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