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2017年8月17日 (木)

老人ホーム

 母のいるホームに行った。うちからバスを利用して30分くらいのところにある。シルバーヴィラ向山http://www.silvervilla.com/という30年以上の歴史を持つホームで、そこの自立棟にいる。入居して5年になり、最初からあまり調子がよくなかったが、最近はますます「自立」にほど遠い状態だ。93歳なのだからしかたないけれど・・・。
 自立棟の玄関にはサフィニアが咲いていた。植えたのは施設長。

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 ここはクラブ活動が盛んで、毎日のようにロビーで何かやっている。水曜日は「文学の会」だ。8月はDVDやCD鑑賞のようだが、朗読の会が開かれることもある。

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(月に1回、短歌の会があります。社長も出席し、15人くらいの参加者に講師もいます)







2017年8月15日 (火)

水泳の句

 東京は2週間以上、毎日雨が降っている。涼しくはなく蒸し暑い日々だ。夏はもう終わってしまったのだろうか?
 先日、こんな句を作って高点をもらった。

一面の向日葵終はりの予感する〉   

 もっぱらプール通いを楽しんでいる。俳句でもときどき、先日の〈バタフライ肩甲骨が先に行く〉のように、水泳の句を作る。でも泳がない人には、わかりにくい情景らしい。

背泳ぎはゴーグルなしで空真青

プール出る重たき腹の置所

 下の句は笑いを呼んだようで、かなりの高点だった(欠席投句です)。プールから出ると体が重く感じるものである。私がもっとグラマーだと、もっとおもしろかったのだろうなあ。あいにくカトンボなもので・・・。

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(スポーツジムのイベントでの写真。プールは1階にあって、窓から緑が見えます)

2017年8月10日 (木)

『古文書講師になれました──わたしの独学体験』  宇野藍子 柏書房

 まさか、講師になりたいわけではないし、なれるわけでもない。でも、日本史も国文学も縁のなかった著者が、どうして独学で古文書学習を続けられたのだろう? そこに興味があった。著者はもともと理系で、銀行員やPC講習の講師などをしていた人である。もともと、どんな形であれ文字自体に興味を惹かれるタチだったようで、15年をかけて講師が務まるほど勉強した。主にNHK文化学園の通信講座で学び、いくつものコースをマスターしてから、論文を提出し講師資格を得たそうである。
 なぜ長く独学が続いたのか、著者はこう書いている。

古文書の独学はなんら人の役に立ちそうもないし、なんらお金にもなりません。反転して考えると、実際的な事柄からの一切の解放を、直感的に感じとったのだと思います。もしかしたら、古文書の学習というのは、日常のさまざまなストレスにさらされ続ける現役世代のほうがむしろ向いているのでは? とさえ思います

 現役でなくてもストレスが多いのが現代だ。私も版本に並ぶにょろにょろした文字を見ると、たしかに安らぎを感じることがある。過去の声がかすかに聞こえてくるのである。それだけでいいのかもしれない。

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2017年8月 6日 (日)

8月の句会から

 2か所の句会に出ていて、ひとつは欠席投句を繰り返している。水泳教室と重なるからである。水泳のほうが好きなのかもしれない。
 出席したほうの句会の兼題は「夜の秋」。立秋直前だからなのだが、実際には夜になっても少しも涼しくならない。出席は15名、こんな句に点が集まった。

ふわり一句浮かんで消える夜の秋〉   N・M

街の灯が滲んでいたり夜の秋〉   S・Y

積ん読をちょっとくずして夜の秋〉   T・K

これやこれ鱰(しいら)刺身ぞ夜の秋〉   T・A

夜の秋富士屋ホテルのカレー食ふ〉   こはる

 最後の句が当日最高点。富士屋ホテルは箱根塔ノ沢の由緒あるホテルで、泊まったことはないのだが、カレーは食べた。蒸し暑い日が続くとまた食べに行きたくなる、という単純な理由で作った句です。

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(欠席の方が多かったです。蒸し暑い中に雨が降り、出かけにくい一日でした)


2017年8月 4日 (金)

『中島敦全集』 全3巻  ちくま文庫

 奈良からの帰りの新幹線の中で、iPadの青空文庫で「李陵」を読んだ。すごく久しぶりで、最初は漢文調がきつかったがやがて慣れて、しみじみいいなと思った。それでネットで検索して、この文庫版の全集がうちにやってきたのである。モダンな印象のカバーの装画は土方久功。1942年、33歳で夭折した中島の、数少ない友人だった人である。

 中島敦は「山月記」などが長く教科書に載っていたせいか、古代中国を題材にした小説ばかりが有名だが、南海を舞台にした文章もかなりある。1940年に当時の南洋庁に就職したためだ。彼の代表作「光と風と夢」はR・.L.・スティーヴンソン(「宝島」で有名)の話である。またカフカをドイツ語で本格的に読んだ最初の人だともいわれている。

 中島の小説に漂っているのは、孤独に対する覚悟のようなものだ。それが時代を超えて感銘を与えるのだろう。幼いときに母が3回も替わったのが影響しているのだろうか? 漢学の一家に生まれたから、漢文調の硬い文章も多いが、明るいモダンな小品もたくさんあって、夏の間楽しめるだろうと期待している。

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2017年8月 1日 (火)

水泳

 水泳を始めて15年くらいになる。もともと関節リウマチのリハビリのために、主治医に勧められたのがきっかけだった。全く泳げなかったのだが、水中を歩くだけでも体力が回復するからと言われ、家から見えるほど近いスポーツジムに行ったのである。1年ほどアップアップを繰り返して、やがてクロールと背泳ぎができるようになり、今はいちおう4泳法とも泳げる。15年も泳いでいれば当たり前だけど・・・。
 先日、奈良旅行に行って、1日1万2000歩を3日続け、帰ってからしばらく、ヘトヘトだった。体力がなくなったものだと思い、主治医にそう嘆いたら、まじめな顔で「普通より元気だと思いますがね」。そうなんだろうか? 重い荷物は持てないし、朝から歩き始めると午後3時ごろには、もうダウンしそうになるのだけど。先秋に古希になった。それから急に歩けなくなったような気がするのだけどなあ。

 水泳友達はみな同じくらいの年代で、1000メートルくらい泳いでも平気な人もいる。「普通より元気」なのは、たぶん彼らなんだろう。リウマチは治らない病気である。いい気になって何でも一緒にやろうとせず、用心しなければ・・・。

バタフライ肩甲骨が先に行く〉   こはる

背泳ぎの一掻きごとの空動く〉   平尾徹美

水といふ象形文字や立ち泳ぎ〉   高田たづ子

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(写真は従姉の撮影でクロアチアです)

2017年7月31日 (月)

雲の峰と岡本眸

 暑中なのに不安定な天気が続く。猛暑ではないけれど、ひたすら蒸し暑い。本来なら、紺青の空に雲の峰がそそり立つ時期なのに。これは去年の写真。

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 雲の峰というと、必ず思い浮かべるのが、岡本眸の句。私の好きな俳人である。

雲の峰一人の家を一人発ち

 昭和55年(1980年)の作。40代で夫を亡くし、一人暮らしになっていた。岡本さんの句は、ほとんどが何気ない情景を静かに詠んだものが多く、この句もどうということないと感じる人が多いかもしれないが、私は彼女の句会へ出かけるときの、決然とした思いを見る感じがする。この年には句誌「朝」を主宰している。
 こんな句もある。

雲の峰一指だに無駄なかりけり

空見ては今日をはげます青棗

 最近は全く消息を聞かないが、お元気なのか気がかりである。来年には90歳になられるはずだ。

2017年7月24日 (月)

新しいクリニック

 主治医が引っ越した。もともと下北沢病院の院長だった人だが、その病院の経営者が替わり、リウマチ科が廃止になってしまったのである。この病院はその前身を福原病院といい、全国的に名を知られたリウマチ専門病院として長い歴史がある。下北沢病院に名を変えてからも、その伝統は受け継がれていたのだが、ここへきてスッパリ断絶。リウマチ専門医であった私の主治医は、下北沢を去ることになり、結局、自ら開業したhttp://kakinokizaka.clinic/

 開業から3カ月余、東横線・都立大学駅前のクリニックは、開業祝の花束も片付けられて日常の雰囲気、主治医の先生も以前と同じ穏やかな笑顔である。しかし、下北沢に置いてきた私の18年にもわたるカルテは、どうなったのか? 患者の数も半端ではなかったはずである。考えるだに腹立たしい。法律上、持ち出せなかったと主治医は言っていた。もっとも、先生の記憶まで置いてきたわけではないので、先日も検査結果表を見ながら、「ここはずっとこういう値だったよね。特に心配しなければならない状態ではないです」。

 おもしろいところのある先生で、パソコンと「スターウォーズ」が大好き。クリニックの片隅には、下北沢からあったR2-D2が、ちゃんと控えていた。これと同じ形でミニサイズのUSBハブも、机の上にある。
 以前、私は大怪我をして整形外科の治療がうまくいかず、エックス線画像を整形外科からデータとしてもらって、内科系であるこの先生の意見を聞いたことがある。R2-D2形USBハブは、私の膝の画像データを、歌をうたいながら読み込み、主治医と私は笑った。結果、私は大学病院のリウマチ患者を対象とした整形外科に紹介され、6年前に手術で1ヵ月入院、今は元気にどこでも歩いている。

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(専門外の外科的なアドバイスを、的確にしてくださいました。感謝です。なおリウマチには子供の患者さんもいます。男性も。本文敬称敬語省略

2017年7月19日 (水)

熱帯夜

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 あまりの政治情勢の悪さに、テレビのニュースやバラエティ番組を見る気がしない。かといって、夜は長い。

夫と観るツールドフランス熱帯夜〉   こはる

 フランスからのライブ。日本は夜中なので、iPod touchで撮ったがあまりきれいでない。華やかな雰囲気が出なくて申しわけなし。撮影はまた試みてみます。

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2017年7月17日 (月)

暑中

 東京は連日の酷暑で、梅雨はどこかに行ってしまったとしか思えない。朝8時にはもうこんな具合。

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 買い物も省略、生協の配達に頼っている。クーラーはつけっぱなしだ。夜になるとクーラー疲れを感じる。ずーっと昔は東京でも、夜は蚊帳を吊り窓を開け放して寝たものだった。

盗まれるものなき幸せ蚊帳を吊る〉  こはる

 octpus11さんの真似をして、新聞の俳壇をよく読むことにした。自分には作れそうもない句を、ノートに写しておいたりしている。月曜日のささやかな作業になった。あとはなるべくプールに行って、なるべくゆったり泳ぐのが、毎年の夏の過ごし方になっている。


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