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2018年11月 8日 (木)

久しぶりに俳句の話

 先日、11月の句会があった。このところおよそ俳句気分ではなく、読む本も文芸書には遠いものばかり。気が乗らないまま作った。当日の兼題は「銀杏(ぎんなん)」。

銀杏を食う少しだけ縄文人〉   蕩遊

銀杏降る上野の森のムンク展〉  和子

焼銀杏一串五粒手酌かな〉   ちとせ

銀杏の実るホームや母の留守〉   こはる

 私はまだ母のことが頭から離れない。

 庭の野紺菊が咲いた。今年は夏が暑かったからだろうか、いつもより咲き始めが遅いような気がする。庭隅で手入れもしていないのだが。

甘えたき素振りも見せず野紺菊〉   こはる

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野紺菊は地味だけれど、群れて咲くときれいで、私はとても好きです)

 あまりにも俳句に縁遠い毎日なので、octpus11さんが紹介されていた小川軽舟の『俳句入門』 を、読んでみようと思ったところ。実は小川氏は、私の古文書の先生の俳句の師に当たる。今の私自身の俳句の師匠とは、かなり作風が違う。もう少し長い形のものを書きたいと、最近はよく思います。

 

2018年11月 5日 (月)

円成寺

 翌日も晴れて、朝から青空にうろこ雲に紅葉が映えている。

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 柳生の里に近い円成寺に行った。11世紀の創建で真言宗御室派の寺で、応仁の乱の戦火に遭ったものの、多くの重文を残す寺である。大日如来像が有名で、以前の修理のとき台座から運慶直筆の墨書銘が発見され、運慶25歳のときの作であることがわかった。もちろん撮影なんかできない。

 こちらは重文の楼門。

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 もともと大きなお寺だったが、明治維新後の廃仏毀釈で寺はかなり荒れたらしい。近年は修理が進んでいるそうだが、夫は50年近く前に来たときと、あまり雰囲気が変わっていないと言っていた。

 帰りの新幹線まで少し時間があったので、奈良駅に近い奈良女子大学に寄ってみた。記念館が公開されていたのである。

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 文化祭ではなかったようだが、楽しそうな様子。ただし屋台などは出ていない。小さな穏やかな大学だった。

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 近鉄奈良駅前には行基さんの像が立っている。私が初めて来た学生のころは、駅は地上だったし、像もなかった。学生の泊まる日吉館があったころの話である。あれから半世紀か・・・・・・。

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2018年11月 3日 (土)

室生寺

 二日目は室生寺に行った。実に50年ぶりで、学生のころに室生口大野駅から歩いたことがある。今回はもちろんバス。
 室生寺といえばこの五重の塔が有名である。少し以前だが台風で大破し、修繕されたと聞いた。塔から少し上がったところからスマホで撮ったが、この角度から見ると何だかオモチャのようだ。実際にはもっと赤くてきれいなのだが、スマホは色がよく出ない。

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 ここにたどり着くまでは階段ばかり。スマホの健康アプリによると、この日は1万歩以上歩き、階段を15階も上ったという。まさか! 歩きの1万歩は普段からときどきしているので、意外ではなかったけれど。

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 紅葉は思ったより見られた。でもこれからですね。

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 山あいなのでけっこう寒かった。「女人高野」の名にふさわしく、女性参拝客も多く、また女性の一人旅の方にも数人、出会った。どなたも私とあまり年齢が違わない。

 ありがたいことに、室生寺まで来ても,どこも何ともならなかった。カメラを持たなかったせいかしら。スマホの画像に満足できない私としては、複雑な心境である。







2018年11月 2日 (金)

正倉院展

 正倉院展に行ってきた。新幹線で京都、近鉄で奈良に着いたのは午後で、奈良国立博物館はかなり混んでいた。

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 ここは入り口であとは撮影できない。今回はカメラを持たず、iPhone7だけである。
展示の目玉はポスターにもなっている螺鈿細工の鏡と箱。ここはとくに人だかりしていたが、観るのに困るほどではなかった。そういえば建物の入り口にあった待ち時間表示はゼロ。
 男性が多く、外国人観光客も目立った。ほとんどがひとりで団体はいなかった。夕方近かったからかもしれないが。
 今回は工芸品のほかに、お経などの文書類が多く、小さな角ばった字が、どこまでも続いていた。

 いい天気で新幹線から富士山がよく見えた。

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 そしてこれは長良川。

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 続きはもう少し整理して、また書きます。







2018年10月26日 (金)

『現代免疫物語beyond 免疫が挑むがんと難病』   岸本忠三・中嶋彰   講談社ブルーバックス

 ようやく見つけた私でも免疫がわかる本。帯には“祝2018年 ノーベル医学生理学賞受賞 PD-1とか何か”とある。2016年刊行だから、今回の本庶佑氏の受賞に合わせて、帯を新しくしたのだろう。
 私は去年、大腸がんの手術を受け、目下経過観察中の身で、20年来の関節リウマチ患者でもある。自分がどんな薬を出されているのか、またこの先どんな治療が可能なのか、知りたいではないか。

 私には理系の素養がなく、内容をうまく要約できないのだが、主に日本の免疫学者の活躍を縦軸、最近の世界的研究成果を横軸にして、まるでドラマのように医学の進歩が語られ、とてもおもしろかった。著者の岸本忠三氏は、リウマチの新薬アクテムラを開発した人、中嶋彰氏は科学ライターとして、図表を駆使した明快な説明に定評がある。

 この本は実はシリーズで、同じ著者たちで以前に2冊が出ており、最初が『現代免疫物語』で2007年刊、副題は「花粉症や移植が教える生命の不思議」、2冊目が『新現代免疫物語』で2009年、副題は「抗体医薬と自然免疫の驚異」、この2冊目がリウマチ治療の大変換を詳しく語っている。家庭の医学のような本ではものたりない人に、おススメのシリーズだと思う。

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(多田富雄さんついてコラムがあり、かつての名著『免疫の意味論』が、文芸書のように紹介されていて、時の流れを感じました。理系のわかりやすい本を読むと、気分が晴れ晴れします)

2018年10月22日 (月)

スマホのカメラ

 秋の青空が美しい。買い物の帰りに団地のローズガーデンに寄って、スマホのカメラで撮ってみた。iPhone7である。

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 もっと近寄ってみた。

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 いい天気だったせいか、想像よりきれいに撮れている。補整などは全くしていない。
 カメラの性能ネットで調べてみたら、1200万画素、センサーは1/2.3型で、普通のコンデジとほぼ同じだが、コンデジがズームレンズなのに対して、iPhone7はフィルム換算で28ミリの単焦点レンズがついている。画質のよさはここから来ている。

 ちなみにこうしたことは、iPhone7の市販ガイド本には何も書いてなかった。そりゃ押せば撮れますけどねえ・・・。

2018年10月19日 (金)

1年

 手術してちょうど1年たった。このところ、胃カメラ、造影剤を入れた全身CT撮影、大腸内視鏡検査と立て続けで、どれも食事ができないので、空きっ腹で広い病院内をうろうろ、かなり疲れた。やっと全部終わって、とりあえず問題ないらしいのがわかる。食道から直腸まで調べたわけで、消化器って長いのだなあと、変なことに感心した。
 3日間で3検査、入院してやったほうがいいくらいの、強行スケジュールだったのだが、地下鉄で1時間の病院なので、通院した。もうちょっと年取ったら、検査入院かも。

 終わって万歳! 去年の写真から、バラを1枚。

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(待ち時間はスマホで「青空文庫」、谷崎とか芥川の短編を楽しんでいました。荷物にならなくていいです)

2018年10月14日 (日)

母の朝顔

 母が20年ほどひとりで暮らした家を片付けている。古い家は狭くても押し入れなどが多く、なかなかはかどらない。
 母は日本画をずっと描いていて、それが生活の張りでもあった。50年ほど前に墨絵を習ったのがきっかけだったらしい。展覧会用に表装したものがたくさん出てきた。下書きも山ほど。私はマンション住まいで、絵をかけるスペースがない。多くを処分しなければならず、寂しいことである。これは朝顔の絵で、あまり大きくないので、飾れるかもしれない。

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 朝顔は秋の季語である。もう咲いていないけれど・・・。

朝顔に我は飯くふ男かな〉   芭蕉

朝顔や百たび訪はば母死なむ〉   永田耕衣

2018年10月 7日 (日)

銀座の魚

 数年ぶりに銀座でランチとなった。40年来の友人2人と一緒である。若者にも人気のある和食店で、平日にもかかわらず混んでいた。

 とてもおいしかったので食べるのに夢中になり、写真を撮るのをすっかり忘れていた。スマホを持っていたのに。下の写真はネットの記事からの拝借です。

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 店員の方が「今日の魚」を紹介してくれる。昼なので、それを刺身定食などにするわけだ。紀州でとれたものだとか。この写真のは冬場のようで、ちょっと違うのだが、雰囲気は同じ。

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 丁寧な造りと接客対応に感心。たまには銀座もいいものだ。





2018年9月29日 (土)

『旅する画家 藤田嗣治』   林洋子・編  とんぼの本(新潮社)

 10月初旬まで藤田嗣治の回顧展が開かれていて、ずいぶん盛況だそうである。先日はテレビの「日曜美術館」でもやっていて、テープに残った藤田の声を初めて聴いた。80歳くらいだったはずだが、明晰な声に驚いた。

 東京では2006年にも、大きな藤田展が開かれたことがある。竹橋の近代美術館だった。仕事の帰りで、重いゲラを出版社に届け、ほっとした解放感のなかでゆっくり観た。それまで藤田が好きだったわけではなく、むしろフランスかぶれの軽薄な人というイメージだったのだが、この展覧会を見て印象が大きく変わった。画家としての卓越した才能に打たれ、フランスと日本という2つの国を生きた、真に国際的な画家だったのだと感銘を受けた。その後、本書の編者の林洋子の本を読み、ますますその思いを強くした。

 私が以前、藤田に持っていた先入観は、作られたものだったのかもしれない。日本は戦後すぐ、藤田に画壇の戦争責任を負わせようとして、藤田は故国を捨てるようにフランスに去った。日本にはしばらく、藤田のいいイメージが残らなかった可能性がある。21世紀になって日本でもやっと、正当な評価を受けるようになったのかもしれない。

 この本は藤田の画業をパリ、ニューヨーク、南米、アジアそして日本の各地をたどりながら紹介した、142ページのミニ画集である。林洋子の曰く、

藤田の本質は(中略)多重性=多文化の蓄積にあると言えるでしょう

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藤田の父親は、森鴎外の後任として、陸軍軍医総監になった人です。藤田が画家になることに賛成し、ずっと支援してくれたとか)

«かがやき

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