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2018年7月20日 (金)

地下鉄銀座線

 通院に銀座線を使っている。今回乗り合わせた車両は、レトロな雰囲気に造られていて、懐かしかった。子供のころ、渋谷からバスというところで育ったので、銀座線はよく乗ったのである。

 もう60年くらい昔のこと、たぶん昭和20年代の終わりごろ、母に連れられて銀座線で、三越か高島屋の呉服売り場に行った記憶がある。子供の目にも華麗な品々が並んでいた。でも母は着物を買いに行ったのではない。おそらく売りに行ったのだ。
 母は戦前はわりに豊かに育ったが、父親(私の祖父)が大陸に資産を築いていたので、戦後に境遇は激変した。戦後数年たち、母は自分の嫁入り衣装を売って、子供2人を育てる足しにしたに違いない。

 戦前と戦後で、日本はどう変わったのか、昔から私はとても気になってきた。それは理屈ではなく、母の悲しそうな姿のせいだと、母が亡くなった今、悟ったところである。

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2018年7月19日 (木)

麻のシャツ

 練馬は連日のように猛暑日である。どこにも出かけたくない。でも母の五十日祭(仏教の四十九日のようなもの)がもうすぐだし、長女なのでお墓の継承の手続きもしなければならない。○○抄本だの××証明書だの、役所の窓口に行くのもたびたび。

 ネットでこんな麻のシャツを買った。手作りの工芸品や衣類などを扱っているサイトで見つけた。襟ぐりがほどほどで、痩せてしまった私でも大丈夫そうだ。後ろにボタンで留める空きがある。
 さっそく着て郵便局に行ってきた。とても涼しい! 何かアクセサリーを着けようかな。

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(自分で作れるといいですよね。女子校出身なので、昔は洋裁も編み物も、それなりにやりましたが、リウマチになった20年ほど前からは、ずっとご無沙汰です。リハビリだと思って、またやろうかしら)



2018年7月 5日 (木)

『太平洋戦争下の学校生活』   岡野薫子  平凡社ライブラリー

 著者は1929年、東京生まれで、女学校生活と太平洋戦争が、ほぼ重なる世代である。亡くなった母より5歳ほど下で、須賀敦子と同い年。戦争の生々しい記憶を抱えて生きてきた、最後の世代と言えるかもしれない。実は著者は私の出た学校の先輩に当たり、月末にその学校の仲間と、この本の読書会をすることになっている。500ページ以上ある大作だが、読み上げなければならない。

 母は終戦までずっと、「この戦争は正しく、勝っている」と思っていたそうである。兄が軍人だったせいもあるだろうが、この本にあるような教育を受けていたら、そう思い込むほうが普通であったろうと感じた。著者は思い出を感傷的に語る人ではない。当時の勅語や詔書、教科書や新聞記事などを豊富に引用し、記述にはかなりの客観性がある。回想にはこんなものも。

個が抹殺され、そのことでかえって得られる安らかさも、ないとはいえなかった

声を揃えて歌う気持ちよさ。きれいな合唱にするには、心を一つにあわあせなくては駄目である。合唱曲としてのこれらの歌(出征兵士を送る歌など)は、"億兆心を一にする”ために、最大限の力を発揮した

 母の姿を思い出すと、この記述には、ほんとうに納得できるものがある。教育は恐ろしいのだ。まだ読み始めたばかりで、感想らしいことも書けないが、いずれ続きを書きたい。母の子供の世代として次の世代に、伝えなければならないことがあるような気がしてきた。

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(今回の読書会では、前半の3分の1が対象なのですが、それでもけっこうあります)





2018年7月 3日 (火)

母とホーム

 母はうちの近くの有料老人ホームで、88歳から94歳までの6年間を過ごした。法的には介護施設ではなく、コレクティブハウスと言われるところで、行動の制限がほとんどなかった。毎週、訪問歯科医が来てくれ、内科の診察もあったが、医療に手厚いところではない。わりに元気な人が多く、介護保険を使わない人が、全体の半分以上いた。母はその中で目立って虚弱なほうで、最初から仲間と散歩にでかけることなどはできなかったが、食後にオセロゲームを楽しみ、絵や百人一首の会には、認知症が進んだ最後のころまで、よく参加していた。認知症になると何もできないから、収容だけしておけばいいというのは、大きな間違いだと思う。この初夏にはいっそう弱ったので、併設の介護施設に移ることも検討したが、時間がなかった。

 90代になると、3人いた兄弟が次々に亡くなり、古い友人からの便りも途絶えてしまった。ときどき寂しそうにしていたので、うちに帰りたかったのかもしれない。しかしそのうち=家も、入居前にひとりで住んでいた小さな家ではなく、戦前に親兄弟と住んでいた山の手の大きな家に、だんだんなっていった。長生きするのも、なかなか難しいことなのである。

 介護にはいろいろな形がある。また家族の事情もさまざまで、長い間には変わることもある。自宅介護でさえあれば幸せというのは、もう違うだろう。超高齢者が安心して過ごせる環境が、もっと整備されてほしいと、その予備軍として強く思っている。

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(毎月開かれている百人一首の会。母はよく札を取りました。戦前の女学生の教養だったのかも。なおここには、母は写っていません)

2018年6月30日 (土)

辣韭漬

 今年は梅雨明けが驚くほど早かった。でも秋が早いとは限らないから、この猛暑がえんえん10月まで続くのかもしれない。
 辣韭を漬けた。500グラムほどのわずかな量で(半分、生のままで娘にやった)、甘酢漬けである。ときどき漬けるのだが、なぜか毎回、味が微妙に違う。

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 右の太い瓶が辣韭、左は気まぐれに漬けた杏酒。どちらも1リットル容量のガラス瓶。辣韭は冷蔵庫、杏酒は台所の隅にある。辣韭は7月半ばには食べられるだろう。楽しみ♪
 杏は黒砂糖と蜂蜜があったのでそれを入れ、ホワイトリカーを適当に注いだもの。どうなることやら。

ラッキョウ泥まみれ年とるたのしさもある〉    田中かほる

辣韭漬味に正解なかりけり〉    こはる

2018年6月15日 (金)

少しお休みします

 母が亡くなりました。94歳、肺炎です。ブログは少しですがお休みします。

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2018年6月 8日 (金)

紫陽花さまざま

 やはり青い額紫陽花がいい。

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 最近はこういうのも流行している。

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 これはちょっとおしゃれ。どうしたら縁が白くなるのかしら。

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2018年6月 7日 (木)

新版 ステロイドがわかる本『』   宮坂信之・編著

 もっと楽しい本はないのかと言われてしまいそうだが、豊富に時間が残されている身ではないので、必要な本から手にすることになる。
 ステロイドというとすぐに「副作用」という言葉を連想し、顔をしかめる人が多いが、実際にはたいていの人が、一度はお世話になっている薬である。皮膚炎、ぜんそく、花粉症・・・。私は20年近く、リウマチの治療のために飲んできた。最初は5ミリ、のちに3ミリになった。それがこの3月末に、あっという間に終わりになり、それから何となく調子が整わない。たぶん離脱症状なのだろう。痛みは生活の意欲を削ぐ。

 リウマチは最初の1年半くらいは合う薬が見つからず、絶えず全身がきしむように痛んだ。ステロイドが出たときは、副作用は怖かったけれど、痛みで眠れないようなことはなくなり、やはり感謝した。必要なときには必要な薬だと、つくづく思った。

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(患者や家族向きに、ていねいな説明がある本です。こういう本は最新のを買うこと)

 ステロイドは自分の副腎で、毎日作り出されているらしい。それが薬として服用するようになると、副腎がさぼるようになってしまうのだとか。20年も飲んでいたのだから、私の副腎は作り方をすっかり、忘れてしまったのに違いない。70にもなって思い出すのかしら? 医者に聞いたら「時間がかかるかもしれないけど、出るようになる」と。
 わが副腎に、期待するしかないようです。




2018年6月 6日 (水)

梅雨入り

 今日から梅雨だそうだ。団地の通路には、クチナシとドクダミが咲いている。ドクダミは十薬ともいい、よく見るとなかなか風情があって、美しい花である。十薬が本名になればいいのに。

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 母の具合がよくない。心配を通り越して悲しい。

あの母はもういないのだ十薬咲く〉   こはる

 こちらはクチナシ。一枝もらって洗面所に置いています。

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2018年6月 2日 (土)

『冷凍保存レシピ』   鈴木徹・監/牛尾理恵・料理  朝日新聞出版   

 300種ほどの食材の、冷凍と解凍のテクニックが紹介されている本で、豊富なレシピも載っている。似たような本は多いだろうが、新聞社らしいわかりやすさと、情緒のなさ(!)が私は好きだ。料理は愛情だ、なんていうのは苦手なので・・・。

 下味をつけたり、下茹でをしたほうがいい食材がたくさん出てきて、忙しい一家の料理番や、小人数の家族、昼間出かけると疲れてしまい、夕飯の支度に難儀する私のような高齢者向き。大型本ではないので、本棚でもじゃまにならないのもいい。

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(もうちょっと情緒のある本も読んでいますが、それらはいずれまた)

«『医者には絶対書けない幸せな死に方』  たくきよしみつ  講談社+α新書

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